1920年代前半までの話をすれば、当時インディアンが手がけるバイクのパフォーマンスに太刀打ちできるバイクメーカーは存在しなかった。そう言われるほどインディアンは伝説のバイクメーカーでした。アメリカンモーターサイクルの歴史は、インディアンが設立された２年後の1903年にハーレーダビッドソンが誕生し、アメリカンＶツインの双璧をなすメーカーとして1953年にインディアンモーターサイクルが倒産するまでライバル関係が続くことになります。20世紀前半のあらゆる戦争で活躍したこの乗り物は、戦場の兵士たちによって自在に乗りこなされていきます。そして戦場から帰還した兵士たちは平穏な日々に退屈し、刺激と仲間を求めてモーターサイクルクラブを結成します。やがてそのバイカー集団は多方で問題を起こすようになり、バイカー＝アウトローのイメージが形成されたと言われています。

本誌ではアウトローの象徴とも言えるアメリカンV型２気筒のエンジン跨った国内外ライダー達のポートレートが搭載れています。希少なインディアンのチーフをはじめ、ハーレーエボリューションまで約100年、さまざまなエンジンの進化とそのアメリカンモーターサイクルに魅了された個性あふれるオーナー達をご覧ください。

＊本誌サイズ　縦：21cm 横：14.8cm 　厚み：0.8cm 　全145ページ